元検弁護士のブログの方々へ(1) - 日暮れて途遠し
現在プライベートモード中のHatena::Diaryのブログからの引用です。ふと思いついて検 索をかけたところ、思いがけない情報を発見しました。年月の経過もありますが、忘れていることも多く、探しだすのも容易でないと痛感しています。「はてな ダイアリー-日暮れて途遠し」というラベルを新たに作成しました。Bloggerのブログにおけるラベルというものは、通常のブログのカテゴリーとタグの 中間的なものです。
2008-06-10
■[2008]元検弁護士のブログの方々へ(1) 編集CommentsAdd Star
時刻は21時09分になっています。今日は早めに休もうと考えていることもあり、長くは書けないのですが、これまで投稿を続けてきている元検弁護士のブログの方々を対象に、一通りまとまったご説明をしておきたいと思います。
本当は報道関係者やジャーナリストの方々を対象に問題点や事実関係をまとめた文章を作成するつもりでいたのですが、昨日、一昨日の土日も手をつけることが出来ないまま無為に過ごしてしまいました。これまで何度同じ休日の過ごし方のパターンを繰り返してきたか、思い出せないぐらいです。
昨夜も21時半ぐらいにアパートに戻り、元検弁護士のブログを見たところ、秋葉原で無差別殺人の大事件が起こっていたことをしりました。
この事件につきましても、個人的に思うところがいろいろあるのですが、なにか踏ん切りのつかない状態でいたところに、舞い込んだ社会の耳目を集める大事件でもあり、ようやく重い腰を上げるひとつの契機となったような気もします。
というのも、自分自身が抱える問題とも共通するようなところがいくつかあるからです。
私は、これまで5年ほどの間、インターネットを使って、自分自身が抱える事件について、情報発信をしてきました。一言に5年と言っても長い歳月です。その間にいろいろなこともありましたが、経過について逐一ご説明するゆとりも今のところありません。
私自身、この「はてな」のブログを情報発信のメインに据えているつもりでいますが、更新も怠ることが多くなり、とりわけ、事件そのものに関する記述はめっきり少なくなっていると思います。なにか特別な事情があったわけではなく、先日のエントリでも書いたように、最高検察庁からの返信を公開したあたりを境に、このブログに対する反応自体が、ほとんどなくなり、現在に至っています。本当は私生活の面でも、仕事のことなどいろいろありまして、手につかなかったということもあるのですが、その時間の多くも、パチスロの遊行などに費やしてきました。
実は、一月程前からめっきり残業がなくなり、収入も大幅に減っているので、今更パチンコ屋などに行ってられないのですが、そろそろ卒業しなければならないという気持ちは、ずっと持ちながら、だらだらと続けてきました。5月の連休の前後から、負けることより勝つことが多かったこともあり、遊びにも行けたのですが、その分、時間も大きく無駄にしたと思っています。
やる気の起こらない理由の一つは、このブログのアクセスの少なさで、これはずっと引きずってきた長患いのようなものです。人様に読んでもらえるようなちゃんとした説明をしてこなかったことも、自己責任かと思っていますが、それだけでは割り切れない、ひっかかりがあり、何をどのように説明すべきか、取っ掛かりさえ、掴みがたくなってもいたのです。
そんな折り、元検弁護士のブログのコメント欄に書き込みをするようになりました。放言のようなことを書いたこともあるかもしれません。刑事裁判や刑事弁護は、自分自身の人生の軌道を大きく方向づけた一面があり、思うところの一部分を、あからさまに書いたことが少なくないと思いますが、そう決め付け、思い込んでいるわけでもありません。
むしろ、ブログのアクセス数の少なさからうかがわれる関心の低さ、理解からの程遠さに戸惑いを募らせて来たともいえますが、自分自身が、正面から取り組み対峙してこなかったこなかったことも十分に承知しており、仕方がないのかな、という思いもあります。言い換えれば、次の段階に進む前の、軌道修正を今現在も模索しているところです。
時刻は22時43分になっています。22時ころからはテレビで報道ステーションを見ていて、記述の方も進んでいません。どうも一晩では書ききれそうもないので、連載化することにしました。
本来は、金沢地方検察庁に提出する告訴状に、すべてをまとめて書くつもりでいました。しかし、アクセス数の少なさなど考えると、詳しく具体的に書くほどボリュームも大きくなり、全体もつかみ難くなりそうです。そこで、要約版のものとして、報道関係者に向けた文章の作成を予定していたのですが、近頃では、マスコミのことをマスゴミなどと批判する懐疑的な人も少なくないようで、元検弁護士のブログのコメント欄でもそのような書き込みを目にしたことがありました。
報道機関に向けて書くより先に、前段階として、これまでのいきさつもある元検弁護士のブログの閲覧者の方々に、試聴というのか批評してもらうのも、よいかもしれないと考えた次第です。敢えて批評というか評価を求めるつもりもないのですが、よろしければお受けします、という感じです。
しばらく前にも、常連さんのような方々から、反応をいただいたのですが、そこそこの理解は得ているのではないかという感触もありました。そこに至る私の問いかけというか、投稿自体にごり押しや不充分な点もあったと思うので、まともな反応を求める方に無理があったのかもしれません。
正面からの反応を求めなかったからこそ、そのような書き方をしたとも言えるのですが、特定の個人に対して敢えて答えを求めないというのも、これまでの私のスタンスです。ただ、そのような機会や場を設けるには、それなりの配慮をしてきたつもりですが、内容に踏み込んだ反応はほとんどなかったと言えるでしょう。
なにより反応自体が乏しいこともあり、どのような理解を得ているのか、その程度を推し量るのも困難です。あるいは、とんでもない誤解を受けているのではと考えていたところ、今日の19時のNHKニュースの冒頭のアナウンスの言葉が、それを象徴しているようにも聞こえ、やはりこのままではまずいと考えました。
秋葉原の通り魔殺人の報道ですが、切り出しはこうでした。
「不満をインターネットにぶつけていました。」
私のこれまでの情報発信にある程度目を通されている人であれば、すぐにそうとは考えなように思いますが、事件に関しての説明を記述したエントリは日時も経過しすぎていて、管理している私自身でも、そくざに情報を探し出すのは容易ではなくなっています。元検弁護士のブログには、過去の私のコメントも多数含まれているはずで、誤解からご迷惑が及ぶことも危惧しました。
過去のエントリを洗い出して索引のようなものを作るのも一法かと考えましたが、こういうのも手間のかかる作業であり、初めから書き直すことにしています。それに、これまで私が自身で納得のいくような説明を書いたためしというのもほとんどないのです。具体性にはこだわり、断片的な事実を散りばめてきたところはありますが、全体をつなぐ、脈絡のはっきりした説明というのは、ほとんど行っていないと思います。それゆえに、分かりにくいという評価も少なからず受けてきました。
今ここで書いていることも、余計な説明かもしれません。
そこで簡潔な趣旨説明を行っておくというのが、この度の本来の趣旨です。問題点も多岐にわたりさらに錯綜しますが、そこには特異な私自身の体験や、司法の側や関係者の異例な対応、事実経過が含まれ、簡潔な説明では、具体的な全体像を把握するのは不充分であることをあらかじめお断りさせていただきます。しかしながら、具体的で極めて単純な一面もあるので、そのような多角的な視点から検討していただくことを望みます。
能書きが長くなり、今回本題には少ししか立ち入れそうもありませんが、ちょっとだけでも書いておきます。
現在、元検弁護士のブログでは、「アンケート調査(敢えて無味乾燥なタイトル)」というエントリが、注目の議論になっているようです。同じ弁護士さん同士のバトルの様相も呈しているのですが、実名と匿名のインターネット上での情報発信のあり方が、争点のひとつになっているようです。
http://www.yabelab.net/blog/2008/06/08-230200.php
「出所のわからない一次情報を収集し公表することの意味」という言葉もあるぐらいですから、同じインターネットで情報発信をしてきた私自身、実名で公表してきた意味を述べておきたいと思います。このエントリも、もとはといえば、医療現場での問題に端を発しています。
私自身、精神鑑定を弁護士の側から一方的に、受けさせられたという一面があるぐらいですから、避けて通ることのできない問題の一つであり、医師と患者の意思疎通という観点からも、参考になる点があるかもしれません。
遡って言えば、自首した金沢西警察署の取調べ官の、思い込みや独断が、その後の裁判の流れを決定づけ、過大の負担を私に与えた上、本来の事件の真相から大きく遠ざけたという一面もあるのかもしれません。受けた裁判の結果に不満を持つ人は、沢山いることでしょう。しかし、その結果というのは、99%を超える有罪率が示すとおり、事実上ほぼ絶対的なものです。
冤罪と呼ばれる事件というのは、本来身に覚えがないとか、濡れ衣というケースが圧倒的多数を占めると思われ、私自身寡聞にして例外をしりません。そのような外形的な事実関係について、私は争ったこともないのですが、逆に裁判の対立当事者のはずである検察官から有効な反証、反論が示されたこともなく、一審の地裁判決が出たときには、担当検察官が天を仰ぐような悔恨を態度で示していたぐらいでした。
取調べをし供述調書を作成した警部補、とそれを鵜呑みにして、ほとんど聞き取りも調査もせずに、起訴に持ち込んだ検察官のどちらに、より大きな問題性があったのか、それも一つの問題かと思いますが、これとて断定的に決めつけられる問題ではなく、あるいは制度上の運用自体に致命的な瑕疵があったのかもしれず、だとすれば、それは憲法上保障された刑事被告人の利益が根本的に阻害されたことにもなり、あまねく制度を歪める問題点なのかもしれません。被害者本人は、意識不明の状態でした。
同じ会社の関係者の供述が事実認定のベースになっており、私は、その一方的な供述とそれ以前の、事実経過をひっくるめて、共謀共同正犯による殺人未遂事件として、自分自身の公訴提起(公判請求)を行ったのと同じ金沢地方検察庁に、告訴事件としての受理、再捜査を求めている訳です。
0時半を回ったところであり、今日は、このあたりにさせていただきます。なお、このエントリは、元検弁護士ブログの、「アンケート調査(敢えて無味乾燥なタイトル)」で、リンクとしてご紹介させていただきます。
いったん、自分のブログにアップしてから、元検ブログの該コメント欄で投稿しますが、まれにコメントの投稿自体がエラーで反映されないこともありますので、そういうエラーもあるいは出るかもしれません。
追記:2008年6月10日01時36分
落合弁護士のブログに参考になりそうなことが書いてあったのでご紹介しておきます。
歴史を振り返り紐解くと、あの時がターニングポイントだった、あの時、あの動きさえ阻止していれば、その後の悲惨は運命は避けられた、と感じられる出来事というものがあるものです。
このネット規制問題が、歴史の中で、そういった位置づけをされるようなことにならないことを望みますが・・・。
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080609#1213020250
モトケンこと矢部弁護士の反応につきましても、追記記載する予定です。
追記:投稿されたコメントのURL
http://www.yabelab.net/blog/2008/06/08-230200.php#c154880
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