2012年11月26日月曜日

不利益を依頼者が把握しきれないという弁護士という職業の危険な一面

「ボーダー」な弁護士が存在する現実(河野真樹) - BLOGOS(ブロゴス)からの引用
http://blogos.com/article/50597/


「数が増えれば、まがい物も増える」。この論法は、こと弁護士の増員に関して言えば、およそ弁護士自身の口からは言いたくても言えないことに属してきました。「増えたら悪くなるぞ」という風に聞こえれば、当然、増員反対を弁護士自身の保身と批判的に見ている人々からは、「脅迫的」という言葉が被せられることが予想できますし、なによりも自浄作用という意味で、自治そのものを担う資格を問われかねないという脅威もあるからです。かつて、ある弁護士は「口が裂けてもいえない」と言いました。

 ただ、逆に言うと、これが現実であることを、実は多くの弁護士は認識しています。これまでの一定の弁護士数のなかに、「まがい物」が混在することを防げなかった「実績」を考えれば、余程の妙案(それが果たして本当に存在するのかは別にして)でもない限り、母数が増えれば、少なくともその割合で、そうしたものが混入してしまうのは当たり前です。

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